分電盤の交換時期を判断するには?築年数ごとの目安と見逃したくない7つの交換サインを解説

2026/08/12

分電盤の交換時期を判断するには?築年数ごとの目安と見逃したくない7つの交換サインを解説

分電盤は毎日使う設備でありながら、給湯器やエアコンのように交換時期を意識する機会は多くありません。

そのため、設置から十数年たっていても、故障していなければそのまま使い続けている家庭もあります。

ただ、内部のブレーカーや部品は少しずつ劣化するため、見た目に問題がなくても点検や交換を考えたほうがよい時期があります。

判断するときは年数だけでなく、ブレーカーが頻繁に落ちる、異音がする、焦げた臭いがするといった変化にも目を向けることが重要です。

この記事では、分電盤の交換時期を判断する目安から、注意したい症状、築年数ごとの考え方、交換費用や業者選びまで順に紹介します。

自宅の分電盤が今どのような状態にあるのかを確かめながら、点検や交換が必要か判断する材料として役立ててください。

分電盤の交換時期はいつ?目安は13年

分電盤の寿命はどれくらい?

見た目に異常がなくても、長く使っている電気設備は内部で少しずつ劣化していることがあります。

特に確認したいのが、住宅用分電盤に組み込まれている配線用遮断器や漏電遮断器などのブレーカーです。

住宅用分電盤に内蔵されるブレーカーは、製造後13年が更新を考える一つの目安とされています。

ただし、13年を過ぎれば必ず故障するわけではなく、安全に使い続けるために点検や交換を意識する時期と考えるのが適切です。

湿気やほこりが多い場所、電気の負荷が大きい環境では、劣化が早く進む場合もあります。

外観だけでは内部部品の状態まで判断できないため、「まだ使えているから大丈夫」と考えず、設置時期と状態の両方を確認することが大切です。

13年を超えたら交換を検討

長期間トラブルなく使えていても、一定の年数が経過したら今後も安全に使用できるか見直しておくと安心です。

ブレーカーには、過大な電流や漏電が発生した際に電気を遮断し、配線や住宅を守る役割があります。

長年の使用で内部部品が劣化すると、こうした保護機能に影響が出る可能性があるため、故障する前の確認が重要です。

一方で、13年を超えたからといって、すべての住宅で直ちに分電盤全体の交換が必要になるわけではありません。

使用状況や設置環境によって状態は異なるため、判断に迷う場合は電気工事の専門業者へ点検を依頼するとよいでしょう。

異音や焦げた臭い、異常な発熱がある場合は年数に関係なく放置せず、早めに専門業者へ相談してください。

築年数から交換時期を確認

設置された時期が分からない場合は、住宅の築年数からおおよその使用期間を推測できます。

新築時から一度も交換していないことが分かっていれば、築年数と分電盤の使用年数はおおむね一致します。

例えば築15年で新築当時の設備を使い続けているなら、内蔵ブレーカーも更新を考える時期に入っている可能性があります。

ただし、中古住宅やリフォーム歴のある住宅では、途中で分電盤だけ交換されているケースもあるため注意が必要です。

まずは本体の表示や交換記録、住宅設備に関する書類などを確認してみましょう。

製造時期が分からなくても無理にカバーを外す必要はなく、確認できない場合は専門業者に相談するほうが安全です。

分電盤交換を考える7つのサイン

ブレーカーが頻繁に落ちる

以前よりもブレーカーが落ちる回数が増えた場合は、原因を確認したほうがよいでしょう。

一度に多くの家電を使って契約容量を超えているだけなら、分電盤そのものに異常があるとは限りません。

一方、使用する電気機器を減らしても繰り返し遮断される場合は、ブレーカーや配線に不具合が起きている可能性があります。

特定の回路だけで頻発するなら、その回路につながる家電やコンセント側に原因が隠れているケースもあります。

原因を切り分けずに何度もブレーカーを戻して使い続けるのは避け、症状が続く場合は電気工事業者へ点検を依頼しましょう。

分電盤から異音がする

普段は聞こえない音が分電盤付近から続く場合は、注意が必要です。

「ジー」「ブーン」といった音は、内部の部品や接続部分に異常が生じている際に聞こえることがあります。

音の原因はブレーカーの不具合だけでなく、接続の緩みや電気的な負荷など複数考えられるため、外から見ただけでは判断できません。

一時的に音が止まっても、内部で問題が続いている可能性はあります。

カバーを開けて確認しようとせず、いつからどのような音がするのかを伝えて専門業者に調査してもらうと安全です。

焦げた臭いがする

分電盤の周辺で焦げたような臭いを感じた場合は、通常の経年変化として済ませないことが大切です。

内部の端子や配線が過熱すると、絶縁部分などが傷み、異臭につながることがあります。

そのまま使用を続けると、故障だけでなく発煙や火災につながるおそれもあるため、早めの対応が必要です。

臭いの発生源が分電盤か判断できない場合でも、周囲のコンセントや電気機器を含めて確認してもらうと原因を特定しやすくなります。

焦げた臭いに加えて煙や火花が見られる場合は、無理に触らず安全を確保したうえで適切な緊急対応を行ってください。

分電盤が熱くなる

本体やブレーカー周辺が明らかに熱く感じるときは、内部で異常な発熱が起きている可能性があります。

電気を使用している設備には多少の温度変化が生じることがありますが、触れるのをためらうほど熱い状態は注意が必要です。

接続部分の緩みや過大な負荷、部品の劣化などが発熱の原因になるケースがあります。

エアコンやIHなど消費電力の大きい機器を使ったときだけ症状が出る場合も、回路や容量を含めた確認が必要です。

自己判断で内部を締め直したり分解したりせず、異常な熱を感じた時点で専門業者に相談しましょう。

本体が変色している

以前にはなかった黄ばみや黒ずみが見られる場合は、どこに変化が出ているか確認してみましょう。

樹脂製のカバーは年数とともに変色することがありますが、一部分だけ黒くなっている場合は熱の影響も考えられます。

特にブレーカーや配線の周辺に焦げ跡のような変色があるときは、内部で過熱している可能性を否定できません。

単なる汚れか判断しにくいときは、設置時期やほかの症状も合わせて確認すると状態を把握しやすくなります。

変色に異臭や発熱を伴っている場合は、使用を続けず早めに点検を依頼してください。

漏電ブレーカーが作動しない

漏電ブレーカーには、漏電を検知した際に電気を遮断して感電や火災のリスクを抑える役割があります。

そのため、正常に作動する状態を保つことが重要です。

機種によっては動作確認用のテストボタンが付いており、取扱説明書に沿って機能を確認できるものがあります。

テストしても遮断されない場合や、操作方法が分からない場合は、無理に何度も試さず専門業者へ相談しましょう。

古い設備では漏電ブレーカー自体が劣化している可能性もあるため、使用年数と合わせて交換の必要性を確認することが大切です。

分電盤に錆がある

金属部分に錆が見られる場合は、湿気や結露などの影響を受けている可能性があります。

表面だけの軽い錆に見えても、内部の端子や部品まで腐食しているかどうかは外観から判断できません。

特に水回りに近い場所や湿気がこもりやすい環境では、電気設備の劣化が進みやすくなることがあります。

錆を自分で削ったり薬剤を使用したりすると、内部へ影響を与えるおそれがあるため避けましょう。

錆の範囲が広がっている場合やほかの異常も見られる場合は、点検を受けて交換が必要か確認することをおすすめします。

古い分電盤を使い続ける3つのリスク

漏電を見逃すおそれがある

長年使っている設備では、内部部品の劣化によって本来の保護機能が十分に働かなくなる可能性があります。

漏電ブレーカーは、電気が本来の回路以外へ流れた際に異常を検知し、電気を遮断するための重要な機器です。

劣化や故障によって正常に作動しなければ、漏電が発生しても気づきにくくなり、感電などの事故につながるおそれがあります。

特に設置から長い年数が経過している場合は、異常が出ていなくても点検を検討しておくと安心です。

テストボタンが付いている機種は取扱説明書に従って確認し、作動に違和感がある場合は専門業者へ相談しましょう。

電気火災につながるおそれがある

内部の端子や配線に異常が起きると、発熱やショートが発生し、火災につながる可能性があります。

経年劣化だけでなく、接続部分の緩みやほこり、湿気などが重なることでトラブルが起こるケースもあります。

焦げた臭いや変色、異常な熱を感じる場合は、すでに内部で不具合が進んでいる可能性があるため注意が必要です。

見た目に大きな変化がなくても、内部の状態まで確認することはできません。

不安な症状がある場合は放置せず、電気工事業者に点検を依頼して原因を確認してもらいましょう。

ブレーカーが作動しないおそれがある

ブレーカーは、回路に異常な電流が流れたときに電気を遮断し、配線や家電を守る役割を担っています。

古くなると内部の部品が劣化し、必要な場面で正常に作動しない可能性があります。

その状態で過電流やショートが発生すると、配線への負担が大きくなり、設備の故障や火災につながるおそれがあります。

一方で、頻繁に落ちる場合も正常とは限らず、容量不足や回路側の不具合が隠れていることがあります。

作動の仕方に違和感があるときは自己判断で使い続けず、分電盤全体の状態を専門業者に確認してもらうことが大切です。

築年数で見る分電盤交換の目安

築10年未満は状態を確認

比較的新しい住宅でも、設置環境や使い方によって設備の状態には差が出ます。

築10年未満であれば、年数だけを理由に交換を急ぐ必要はありませんが、外観やブレーカーの動作に異常がないか確認しておくと安心です。

特に、異音や焦げた臭い、変色、異常な発熱などがある場合は、築年数が浅くても点検が必要です。

エアコンやIHなど消費電力の大きい家電を増やした場合は、現在の回路数や容量が生活に合っているかも確認しましょう。

問題が見当たらなければ定期的に状態を見ながら使い続け、気になる変化があれば早めに専門業者へ相談することが大切です。

築10年以上は点検を検討

新築時から同じ設備を使っている場合、築10年を超える頃から使用年数も長くなってきます。

すぐに交換が必要とは限りませんが、ブレーカーや内部部品の劣化を意識し、点検を検討する時期です。

この段階で状態を確認しておけば、不具合が起きてから慌てて交換するリスクを減らせます。

普段からブレーカーが落ちやすい、以前と違う音がするなどの変化があれば、年数にかかわらず詳しく調べてもらいましょう。

設置時期が分からない場合も、築年数と交換履歴を手掛かりに使用期間を確認すると判断しやすくなります。

築20年以上は交換を検討

新築当時の分電盤をそのまま使用しているなら、築20年以上では更新の目安を大きく超えている可能性があります。

外からは問題なく見えても、内部のブレーカーや端子などに経年劣化が進んでいることも考えられます。

古い住宅では、現在の家電使用量に対して回路数や容量が合わなくなっているケースも少なくありません。

点検の結果によっては、故障した部品だけではなく分電盤全体を交換したほうが安全性や使い勝手を高められる場合があります。

交換歴が確認できない場合は、現状を専門業者に見てもらい、今後も使い続けられるか判断してもらうとよいでしょう。

築30年以上は早めに点検

築30年以上の住宅では、分電盤が一度も更新されていない場合、かなり長期間使用されていることになります。

当時と現在では家庭で使う電気機器の種類や数も異なるため、設備そのものの劣化だけでなく容量不足にも注意が必要です。

また、過去に部分的な修繕をしていても、分電盤全体の状態まで改善されているとは限りません。

交換履歴が分からない、古い形のブレーカーが付いている、異常の有無を判断できないといった場合は、早めに点検を依頼しましょう。

築年数だけで交換を決めるのではなく、設置時期や使用状況、現在の設備状態を合わせて確認することが重要です。

分電盤を早めに交換したいタイミング

契約アンペアを変更するとき

使える電気の容量を見直す際は、現在の分電盤が変更後の契約内容に対応できるか確認しておく必要があります。

家電の増加などで契約アンペアを上げても、分電盤や配線の容量が不足していれば、そのまま対応できない場合があります。

特に古い設備では、主幹ブレーカーや回路構成が現在の使用量に合っていないケースも考えられます。

契約変更と同時に点検を受ければ、必要に応じて分電盤や配線をまとめて見直せるため効率的です。

変更内容によって対応方法が異なるため、事前に電気工事業者や電力会社へ確認しましょう。

電気回路を増やすとき

コンセントや専用回路を増設する予定があるなら、空き回路の有無も確認しておきましょう。

分電盤に十分な空きがなければ、新しい回路を追加するために本体の交換が必要になることがあります。

エアコンやIHなど消費電力の大きい機器は専用回路が必要になることもあり、無理な増設は避けなければなりません。

古い分電盤では回路数そのものが少なく、現在の生活に合わなくなっている場合もあります。

増設工事を予定しているなら、既存設備の状態と今後必要になる回路数をまとめて確認してもらうと安心です。

オール電化にするとき

ガス設備から電気設備へ切り替えると、住宅全体で使用する電力が大きく増えることがあります。

IHクッキングヒーターや電気給湯設備などを導入する場合は、専用回路や十分な容量を確保しなければなりません。

現在の分電盤では回路数や容量が不足する場合があり、設備導入と合わせて交換が必要になるケースもあります。

特に長く使用している分電盤なら、新しい機器に対応できるかだけでなく、経年劣化も確認しておきたいところです。

導入後の電気使用量まで想定し、設備工事と分電盤の見直しを一緒に進めると無理のない計画を立てやすくなります。

太陽光発電を設置するとき

太陽光発電を導入する場合は、発電した電気を住宅内で安全に利用できる設備構成が必要です。

既存の分電盤が古い場合や必要な機器を接続できない場合は、対応するタイプへの交換を求められることがあります。

設置するシステムによっては、専用のブレーカーや回路を追加するためのスペースも必要です。

太陽光発電だけを確認するのではなく、現在の分電盤の使用年数や容量も合わせて点検するとよいでしょう。

施工前の現地調査で設備全体を確認してもらえば、追加工事の必要性も把握しやすくなります。

EV充電設備を設置するとき

自宅にEV用の充電設備を設ける場合は、新たに専用回路を追加することが一般的です。

充電設備は一定の電力を長時間使用するため、分電盤の容量や空き回路を確認せずに設置することはできません。

既存設備に余裕がない場合は、主幹容量の見直しや分電盤交換が必要になることもあります。

また、充電設備までの配線距離や住宅の電気使用状況によって、必要な工事内容は変わります。

設置前に現地調査を受け、分電盤を含めた電気設備全体が対応できるか確認しておきましょう。

住宅をリフォームするとき

住宅設備を大きく見直すリフォームは、古くなった分電盤を交換する良い機会でもあります。

間取り変更やキッチンの改修、エアコンの増設などを行うと、必要な回路数や電気容量が変わることがあります。

壁や天井を施工する前に電気設備も確認しておけば、配線工事をまとめやすく、後から追加工事が必要になるケースを減らせます。

特に長期間交換していない場合は、新しい設備へ対応できるかと合わせて劣化状態も確認しておきましょう。

リフォームの計画段階で電気工事業者にも相談し、今後の使い方を踏まえて交換の必要性を判断することが大切です。

分電盤の交換が必要か確認する方法

設置年月を確認

まず確認したいのは、現在の設備がどのくらい使われているかです。

分電盤本体やブレーカーには、製造年月や型番などが記載されていることがあります。

新築時から交換していない場合は、住宅の築年数も使用期間を考える手掛かりになります。

ただし、中古住宅やリフォーム歴のある住宅では途中で交換されていることもあるため、築年数だけで判断するのは避けましょう。

表示が見つからない場合は無理に内部を開けず、施工記録や設備資料を確認するか、専門業者に調べてもらうと安全です。

ブレーカーの動作を確認

普段の使い方に変化がないのにブレーカーが落ちやすくなった場合は、状態を確認する必要があります。

一度に多くの家電を使ったときだけ落ちるのであれば、契約容量や回路の使い方が原因の可能性もあります。

一方で、使用量を減らしても繰り返し作動する場合は、ブレーカーや配線に不具合が起きていることも考えられます。

特定の回路だけで症状が出るときは、接続している家電やコンセント側も確認対象になります。

何度も復旧操作を繰り返さず、原因が分からない場合は電気工事業者へ相談しましょう。

本体の変色を確認

定期的に外観を見ておくと、以前にはなかった変化に気づきやすくなります。

樹脂製のカバーは年数とともに黄ばむことがありますが、一部分だけ黒ずんでいる場合は熱の影響も考えられます。

ブレーカー周辺や配線につながる部分に焦げ跡のような変色があるときは、内部で過熱している可能性があります。

汚れか劣化か判断しにくい場合は、焦げた臭いや異音など、ほかの症状がないかも確認してください。

変色が広がっている場合や異臭を伴う場合は、そのまま使い続けず点検を依頼することが大切です。

異常な発熱を確認

分電盤の周辺で普段とは違う熱を感じる場合は、電気設備に異常が起きている可能性があります。

発熱の原因としては、接続部分の緩みや過大な負荷、内部部品の劣化などが考えられます。

特にエアコンやIHなどを使用した際に熱くなる場合は、回路や容量に無理がないか確認が必要です。

ただし、原因を確かめるためにカバーを外したり内部へ触れたりするのは危険です。

明らかな熱や焦げた臭いを感じたときは自己判断で使用を続けず、専門業者に点検してもらいましょう。

漏電ブレーカーの動作を確認

漏電ブレーカーが正常に働くかどうかも、安全性を確認するうえで重要です。

機種によってはテストボタンが付いており、取扱説明書に従って動作を確認できるものがあります。

テスト操作をしても遮断されない場合は、漏電ブレーカーに不具合が生じている可能性があります。

操作方法が分からない機種では、無理に試さず型番や取扱説明書を確認してください。

正常に作動しない場合や長期間点検していない場合は、電気工事業者に状態を確認してもらい、必要に応じて交換を検討しましょう。

分電盤交換の費用はいくら?

本体価格の目安

交換費用は選ぶ分電盤の種類や機能によって変わるため、本体だけで一律の金額を示すことはできません。

一般的には、回路数が多いものや感震ブレーカーなどの機能を備えたタイプほど、本体価格も高くなる傾向があります。

また、主幹ブレーカーの容量や住宅で必要な回路数によっても、選べる製品は変わります。

価格だけで小さな分電盤を選ぶと、将来エアコンやIHなどを増設した際に回路が足りなくなることもあるため注意が必要です。

現在の使用状況だけでなく、今後増やす可能性のある電気設備まで考えて選ぶと、交換後も使いやすくなります。

工事費の目安

一般的な住宅で分電盤を交換する場合、工事を含めて数万円から十万円前後になるケースが見られます。

ただし、これは既存設備を同程度の分電盤へ交換できる比較的標準的な工事を想定した目安です。

工事では古い分電盤の取り外し、新しい本体の設置、既存配線の接続や動作確認などが行われます。

住宅の配線状態や設置場所によって作業内容が増えれば、費用も目安より高くなることがあります。

正確な金額を知りたい場合は、現地の状況を確認してもらったうえで見積もりを取ることが大切です。

回路数による価格差

必要な回路が多い住宅ほど、大きな分電盤が必要になり、交換費用も高くなりやすい傾向があります。

回路数が少ないタイプと多いタイプでは、本体価格や工事費を含めて数万円程度の差が出る場合もあります。

エアコンやIH、食器洗い乾燥機など専用回路を必要とする設備が多い住宅では、その分だけ回路数も増えます。

将来の増設を見込んで予備回路を確保する場合も、現在より大きなタイプを選ぶことがあります。

見積もりを比較するときは総額だけでなく、分電盤の回路数や仕様が同じ条件になっているか確認しましょう。

追加費用がかかる条件

既存の分電盤をそのまま置き換えられない住宅では、標準的な交換工事以外の費用が発生することがあります。

例えば、古い配線の改修や回路の増設、設置場所の変更などが必要になると、作業量や使用する資材が増えます。

契約容量の変更や太陽光発電、EV充電設備などへの対応を同時に行う場合も、工事内容が広がる可能性があります。

現地調査をせずに提示された金額だけでは、こうした追加工事まで含まれているか分かりにくいことがあります。

見積もりでは本体代と工事費に加え、配線工事や撤去費など追加料金の条件まで確認しておくと安心です。

分電盤交換はどこに頼む?

電気工事の資格を確認

分電盤の交換は、専門知識と適切な施工技術が必要な電気工事です。

依頼先を選ぶときは、必要な資格を持つ電気工事士が施工を担当するか確認しておきましょう。

資格の有無が分かりにくい場合は、見積もり時に施工担当者や工事体制について質問すると判断しやすくなります。

料金の安さだけで選ぶと、施工後の不具合や説明不足につながる可能性もあります。

安全性に関わる設備だからこそ、資格や施工実績を確認したうえで信頼できる業者へ依頼することが大切です。

見積もりの内訳を確認

提示された総額だけでなく、何にいくらかかるのかまで確認しておくと費用面の不安を減らせます。

本体代、交換工事費、既存設備の撤去費、配線工事費などが分けて記載されている見積もりは内容を比較しやすくなります。

追加工事が必要になる可能性がある場合は、どのような条件で費用が増えるのかも事前に聞いておきましょう。

複数社へ相談する場合も、同じ回路数や機能の分電盤で見積もられているかを確認する必要があります。

金額だけでなく工事範囲まで比べることで、納得できる依頼先を選びやすくなります。

工事保証を確認

交換後のトラブルに備えるため、施工に対する保証の有無も確認しておきたいポイントです。

保証内容は業者によって異なり、対象となる不具合や保証期間にも差があります。

分電盤本体のメーカー保証と、施工業者による工事保証は扱いが異なる場合があるため、分けて確認すると分かりやすいでしょう。

保証が付いていても、経年劣化や利用者側の破損などは対象外になることがあります。

施工後に困らないよう、保証期間だけでなく対象範囲や連絡方法まで確認しておくと安心です。

現地調査の有無を確認

住宅ごとに配線や回路数、設置スペースが異なるため、現地を確認してから見積もる業者のほうが工事内容を把握しやすくなります。

写真だけで概算を出せる場合もありますが、実際の施工時に追加工事が必要になるケースはあります。

現地調査では、現在の分電盤の状態や配線、必要な容量、設置場所などを確認します。

その場で交換理由や工事内容を分かりやすく説明してもらえるかも、依頼先を判断する材料になります。

追加費用の発生を抑えるためにも、可能であれば事前に現地調査を受け、工事範囲を明確にしておきましょう。

分電盤を安全に使うためのポイント

設置年月を記録

いつ交換した設備なのか分かるようにしておくと、今後の点検や更新時期を判断しやすくなります。

新しく分電盤を設置した際は、工事日や製品情報を住宅設備の書類と一緒に保管しておきましょう。

本体に製造年月の表示があっても、実際の設置時期とは異なる場合があるため、施工記録が残っていると確認がスムーズです。

中古住宅では過去の交換履歴が分からないこともあるため、確認できた情報だけでも記録しておくと役立ちます。

使用年数を把握しておけば、不具合が出る前に点検を検討しやすくなります。

定期的に外観を確認

専門的な知識がなくても、日常的に見える範囲で変化を確認することはできます。

カバーの変色や錆、焦げ跡のような黒ずみがないか、以前と違う様子がないかを見ておきましょう。

異音や焦げた臭いなど、見た目以外の変化にも気づけるようにしておくと安心です。

ただし、確認のためにカバーを外したり内部の配線へ触れたりする必要はありません。

気になる変化があれば写真や発生時期を記録し、専門業者へ相談すると状況を伝えやすくなります。

異常があれば使用を控える

焦げた臭いや煙、火花、強い発熱などが見られる場合は、そのまま使い続けないことが重要です。

こうした症状は、内部の接続不良や部品の故障などが起きている可能性を示します。

原因を確かめようとして分電盤を分解したり、何度もブレーカーを入れ直したりすると危険が増すことがあります。

明らかな異常があるときは安全を優先し、必要に応じて電気の使用を止めたうえで電気工事業者へ連絡しましょう。

煙や火災が発生している場合は、分電盤に触れず安全な場所へ移動し、緊急対応を優先してください。

交換時期が近づいたら点検を依頼

使用年数が長くなってきたら、不具合が出てからではなく余裕のある段階で状態を確認しておくと安心です。

点検ではブレーカーの動作だけでなく、配線の接続状態や容量、現在の電気使用量とのバランスなども確認できます。

問題がなければ継続使用の判断材料になり、劣化が見つかれば交換時期を具体的に検討できます。

リフォームや家電の増設を予定している場合は、そのタイミングで一緒に見てもらうと効率的です。

年数だけで交換を決めるのではなく、現在の状態と今後の使い方を踏まえて専門業者に判断してもらうことが大切です。

まとめ

分電盤をいつ交換するかは、設置から何年たったかだけで決めるものではありません。

使用年数に加えて、ブレーカーの動きや異音、焦げた臭い、発熱、変色などを確認すると、設備の変化に気づきやすくなります。

特に長期間交換していない住宅では、現在の家電や電気使用量に対して回路数や容量が合っているかも確認しておきたいところです。

リフォームや回路の増設、オール電化、EV充電設備の導入などを予定しているなら、分電盤を見直す機会として活用できます。

まずは設置年月や交換記録を調べ、見える範囲で異常がないか確認してみてください。

年数が長い、気になる症状がある、交換の必要性を判断できないといった場合は、無理に内部を触らず、電気工事業者の点検を受けて現在の状態を確かめるとよいでしょう。

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    この記事を書いた会社

    株式会社 SANZE

    株式会社 SANZE

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